RECORD
Eno.493 ---の記録
今日の自分
二つ名とは?
酒場でそんな話題を端で聞いていた、夜も更け始めの頃。
彼は酒の瓶を冷たい枕にして眠り落ちそうな手前、妙な気持ちになっていた。
本人はあまり覚えていないが、
彼には少し前までたくさんの呼び名があった。
それを思い出しそうで思い出せない、気持ち悪さ。
忘れた事。
本名は███████。
子供の頃は"王子様"。
やがてそれを自ら捨てて、
コードネーム"██████"を名乗り
数多の"反逆者"の1人となり父王に刃を向け
いつしか"受刑者███番"と言われ
それすらも脱獄という形で捨て去った。
気が付いたら、名前も、名乗り方も忘れてしまっていた。
朧げな視界、目の前には魔女が1人。
『お前の名前は…ハチでいいか。』
もう彼を本当の名前で呼ぶ者は現れないかもしれない。
呼ばれたってわからないからきっと気付きもしない。
でもきっとそれでいい。
長い永い間、孤独と恨みの海に溺れていたのが
やっと眠れたのだから。
酒場でそんな話題を端で聞いていた、夜も更け始めの頃。
彼は酒の瓶を冷たい枕にして眠り落ちそうな手前、妙な気持ちになっていた。
本人はあまり覚えていないが、
彼には少し前までたくさんの呼び名があった。
それを思い出しそうで思い出せない、気持ち悪さ。
忘れた事。
本名は███████。
子供の頃は"王子様"。
やがてそれを自ら捨てて、
コードネーム"██████"を名乗り
数多の"反逆者"の1人となり父王に刃を向け
いつしか"受刑者███番"と言われ
それすらも脱獄という形で捨て去った。
気が付いたら、名前も、名乗り方も忘れてしまっていた。
朧げな視界、目の前には魔女が1人。
『お前の名前は…ハチでいいか。』
もう彼を本当の名前で呼ぶ者は現れないかもしれない。
呼ばれたってわからないからきっと気付きもしない。
でもきっとそれでいい。
長い永い間、孤独と恨みの海に溺れていたのが
やっと眠れたのだから。