RECORD

Eno.239 睦月の記録

睦月の旅.2

目が覚めると、そこは畳の上だった。
ゆっくり起き上がり、障子を開けた。
外に見えたのは、長きにわたり自分の身を封じていた大きな石。しかしそれは苔やツタが生えて風化していた。
「呪いが解けた…ということか」
そう呟くと、畳に戻り胡座をかいた。暫くぼんやりしていると、巫女服を着た女性たちがやっていた。
「お狐様!目覚めたのですね!」
そう言って、彼女らはお供え物を渡してきた。
そこで我は気づいたのだ。自分が『信仰されている』ということに。