RECORD
Eno.255 Siana Lanusの記録


ある吸血鬼の言葉 9

「───俺たち魔族と人間は対立してるだろ?
魔王は領地を広めるために人間に侵攻していて、
人間たち──特に境会が、それに対抗している」

「弱い人間はみんな境会が囲って護ってンだ。
そら境会が、創壁神信仰が主体にもなる。
平穏な日常という実益がそこにゃあるんだからな」

「信仰してないのは力があるヤツらと
魔物の脅威の少ない地域のヤツぐらいなんじゃねェの。
力が無ェヤツらは、従うしかねェ。
自由意思を振るえるのは、力を持ってるヤツだけなんだ。
……俺みたいに人間を辞められる選択が出来ンのは
環境と覚悟が整ってるヤツぐらいだよ」