RECORD

Eno.374 ぺルシルの記録

寝言

 


 
 国、戦争に負けたそうだよ。
 近くの補給地からもどんどん兵士が逃げてるって

国境近くの私の村は戦勝国から略奪に合って
僅かな食糧の代わりに出されたのが子どもたちだった。



 豊かな国の、娯楽として開かれてる闘技場。
 奴隷を放り込み、自由を嵩に獣と戦わせて楽しむ場所

 吠えるような歓声と、知らない国の言葉が響いてたと思う。



 一番小さな私を守ろうと、
 当時の私より少し大きいだけの子供たちが、必死に肩をいからせていた。
 支給されたのは、人数にも足りない粗末な武器が数本だけ








 『なんと!幾人の闘士が苦戦を強いられた餓虎を
  ■■国の少女が仕留めてみせました!
  聞いてくださいこの歓声!
  ここに新たな闘技者グラディエーターの誕生です!』





はじめて握った剣は思いの外しっくりきて、
なんてことを実況されていたらしいと後から聞いた。
           

            「……おにいちゃん」






まあ、もう肉片しか覚えてないんだけどさ。