RECORD

Eno.84 メーヌリスの記録

月から花への手紙 その3

愛しい花へ

あなたからお手紙を頂いて、随分と間が空いてしまったことをお詫びします。
実は、私は賊に襲われ先日まで治療を受けていたのです。今は命に別状はありませんが、顔に…痕が残ってしまいました。

いえ、そんなことはどうでもいいのです。
問題は、賊が「花の国から来た」と言ったことで父上や兄上達はこれを好機と花の国への軍事作戦を行うことを決定したことです。
あの賊は花の国の者ではありません。
私を山車にして花の国に攻め入りたい誰かの差し金でしょう。
私は政治の道具であることを重々承知しておりましたが、このような「使われ方」はあんまりです。

どうすれば、この戦の流れを止められるのでしょう。
私が起きたときには既に大きな流れとなってしまいました。私が無力なばかりに…私に力が無いばかりに…。

ごめんなさい。私が嘆く資格はありませんね。
どうか、ご無事でいらしてください。
どんな形でも、私はあなたを想い続けております。

あなたの月より