RECORD
Eno.493 ---の記録
昨日の貴方
今日は楽しいことや嬉しいことがたくさんあった。
連勝記録とか勝ち数もそうだが、己をわかってくれる人、受け入れてくれる人がいる事が何より嬉しかった。
酒で微睡んで潮風にふかれて、その香りを鼻腔に通すと懐かしさが巡ってくる。
牢獄から投げ出し、名前と居場所を失い
愛する人も憎む人ももう誰も自分を見てくれない
幾度裏切られて打ち捨てられたか、もう数えるのも馬鹿馬鹿しい。
そうして1人彷徨っていたあの時も潮風にふかれていた。
そんな彼を待っていたのは、1人の魔女だった。
彼女は「願いを叶えてやるから、アタシの使い魔になれ」と誘ってきた。
ハチ…いや、███████は魔女の言葉を飲んで願い事を口にした。
「オレの願いは、人を滅ぼすことだ」
追い詰められて極限に陥った先の願い事
彼の"人として最期の言葉"。
けれど魔女は一考する。
本当に人類を滅ぼす事はできない。
そこで"彼の意識の中にある人間"を滅ぼすことにした。
いわば概念の破壊。
自身を人間としていた彼の概念もまた、それによって破壊され、明瞭な人格は失われた。
彼の脳の中の人類は、彼を含めて滅びたのだ。
性格も、記憶も、感覚も、常識的な発想も、
何もかもちぐはぐになって破片として散らばった。
完全に失われてはいないが、繋ぎ合わせる手段はあるのかどうか。
何はともあれ、こうして彼の、
人を恨む心は亡くなった。
いまはただ剣を交え一喜一憂し
テラス席で料理やデザートを頬張って
酒場で酒を飲みつつ、その酔いに任せて眠りにつく
同志たちの言葉に思考を巡らせては笑い、悩み。
そんな暮らしで自由を謳歌している。
首輪付きの自由を思うまま。
連勝記録とか勝ち数もそうだが、己をわかってくれる人、受け入れてくれる人がいる事が何より嬉しかった。
酒で微睡んで潮風にふかれて、その香りを鼻腔に通すと懐かしさが巡ってくる。
牢獄から投げ出し、名前と居場所を失い
愛する人も憎む人ももう誰も自分を見てくれない
幾度裏切られて打ち捨てられたか、もう数えるのも馬鹿馬鹿しい。
そうして1人彷徨っていたあの時も潮風にふかれていた。
そんな彼を待っていたのは、1人の魔女だった。
彼女は「願いを叶えてやるから、アタシの使い魔になれ」と誘ってきた。
ハチ…いや、███████は魔女の言葉を飲んで願い事を口にした。
「オレの願いは、人を滅ぼすことだ」
追い詰められて極限に陥った先の願い事
彼の"人として最期の言葉"。
けれど魔女は一考する。
本当に人類を滅ぼす事はできない。
そこで"彼の意識の中にある人間"を滅ぼすことにした。
いわば概念の破壊。
自身を人間としていた彼の概念もまた、それによって破壊され、明瞭な人格は失われた。
彼の脳の中の人類は、彼を含めて滅びたのだ。
性格も、記憶も、感覚も、常識的な発想も、
何もかもちぐはぐになって破片として散らばった。
完全に失われてはいないが、繋ぎ合わせる手段はあるのかどうか。
何はともあれ、こうして彼の、
人を恨む心は亡くなった。
いまはただ剣を交え一喜一憂し
テラス席で料理やデザートを頬張って
酒場で酒を飲みつつ、その酔いに任せて眠りにつく
同志たちの言葉に思考を巡らせては笑い、悩み。
そんな暮らしで自由を謳歌している。
首輪付きの自由を思うまま。