RECORD

Eno.61 ジュヘナザートの記録

 



「……、正直」
「正直に言うのならあの酒場に多少の居心地の良さを感じてるあたしが居る」

「よくも悪くも頓智機な連中ですからね、何があっても無くとも寛容の出来る度量と、
そもそも何が起きてもおかしかない素養があります」

「言ってしまえば多少の異端は異常は日常のものとして流される……
あたしみたいな酒飲みが幾ら管を巻いたって、なにもかもだ」


「……酒の微睡と一緒なんですよ、現実非現実ひっくるめて一番優しい逃避と受容とが流してくれる」

「それは、何方かと言えば、嬉しい――筈なんですけど」



「やっぱり怖い」
「他人が」



「クソが……」