RECORD

Eno.126 キャノスの記録

前日譚





──そう、それでいいのだ。
私は生まれたときから爪弾き者。
同族はおらず、力が強く、体は大きい。
親のいないまま死んでいく私を拾ってくださった主。
その彼女が、確かな覚悟と願いを持って為すことであれば。
彼女の剣として、立ちふさがる障害を全て破壊しなければいけないのだ。

「……なら、示してきなさい」

主が言う。

「私の側にあるための地位を勝ち取るために」
「戦って、示してきなさい」

こうして、私はこの地に降り立ったのだ。