RECORD

Eno.89 エリエル・スーフェニルの記録

私の話?

聞きたいんですか?
……そうですね、もう何百世紀も……あ、世紀って分かります? いいや。あなたに話してるんだし。

まあとにかく、結構長生きなもので。
昔のこと、本当に覚えてないんですよ。

じゃあ、家族の話でもしましょうか。
今は私を除いて四人。あと二人いたんですけど、人には寿命がありますから。

その中で、特別な人の話をしましょう。
ああ正確には人じゃないんです、神様の遣い? まあほとんど人間と変わらないですけど。

癒しと慈愛の神より遣わされた、守る為の存在。
それが彼です。

槍使いなんですけどね、とにかくかっこいいんですよ!
彼の真似をしてここで槍を使ってみたけど私はああは……あ、ごめんなさいね、惚気ちゃって。

彼との間にも、幸運なことに命に恵まれて。
……何度、彼らを彼女らを、看取ったことでしょう。

でも不思議なこともあるものですね、私と彼から続いた命に、私のような存在ができたんです。
私の自慢のブロンド、プラチナになってましたけど。それ以外はほぼ変わりなく。

……今はフラウィウスから出たら面倒そうなので会えないけど。
元気にしてるかな、あの子たちのことだからきっと大丈夫だけど。

フレニクス。その子どものルティア。
……永遠を生きさせて、ごめんなさい。でも、我儘な私は喜んでしまうの。

……纏まらなくなっちゃった。何の話をしたかったっけ。
まあいいや。私の話なんてこんなものしかないんですよ。