RECORD

Eno.227 アルティナ&アルティカの記録

7 俺の相棒!

 
 何かみんな色々と大変そー!
 俺に出来ること……うーん、何かあるー?
 俺は天才だけど、風の魔法が強いだけだし……

 俺なりに見守ることにする。
 万事、上手くいったらいーね!

  ◇

 俺の相棒の話をしよう。名前はキィラン・リリィス。
 俺は親しみを込めてキィルって呼んでる。
 向こうは俺をフェン様と呼ぶ。

 キィランは数年前に俺が拾った、俺より少し歳下の子だ。
 今は俺の腹心の部下として、動いてくれる。
 キィルは頭が良くて優しくて、凄く良い奴。
 だのにみんなはキィルをいじめてた。

 キィルは“破術師”だ、魔法破壊の魔導士だ。
 破術師は俺の国、魔導王国では禁忌の存在。
 どんなに強い大魔法でも、キィルは簡単に壊してしまえる。
 破術師は、キィルは、魔導士の天敵なのだ。

 だからキィルは魔法ではなく暴力で、
 この世から排除されそうになっていたんだ。

 助けたのは俺の気紛れ。
 だけれどそんなキィルに、シャルを重ねたのも事実。
 俺が助けたからキィルは今、笑えるみたい。
 助けてあげて、良かったなぁ。

 俺は命令きくの嫌いだけれど、キィルのならきくよ。
 キィルは俺の大事な相棒、最高の部下だもん。
 キィルは間違えないもん、信じてるもん。
 この俺が助けた人材だもん、ねぇ?

 今は仕事を任せてるから、
 あまり一緒にいられなくなったけれど。
 俺とキィルとシャルの3人で、また、
 お茶会でも開きたいな!

 俺が“相棒”なんて呼ぶのは、キィルだけ。

  ◇

 頭が良くて人の痛みが分かるキィルなら、
 ここのみんなの問題も解決出来るのかなぁ。