RECORD

Eno.232 シャルティオ&キィランの記録

8 この胸の鬱屈を

 
 走っても走っても走り足りない。
 空は、目標は、遥か遠くにあって。
 焦る、焦る、焦る、焦る。
 息が出来ない、苦しくてたまらない。

 僕はこんなに頑張ってるのに、
 みんなが空の彼方にいるから。
 満たされない、渇きが癒えない。
 
 無理はしないって約束をした。
 でも、心が僕を動かそうとする。

 休んでいる暇なんてないんだよ、
 そんなんだから愛されない。
 頑張らなきゃならないのに、
 幻肢痛で、身体が動いてくれないんだ。

「…………」



 兄さんは人の心が分からないから、
 僕の理解者にはなり得ない。
 キィランにも、わざわざ話すことではない。

 どうすれば良いのかな。
 誰かに話したら、楽になれますか。

 僕の走る理由って、なんだっけ。
 他のみんなみたいに、
 楽しそうに走れたら良かったのに。

 焦りも痛みも、消えてはくれないの。

 † † †

 レヴンさんに、僕の色々を話す約束をした。
 僕の痛みは、癒えるでしょうか。