RECORD

Eno.3 マイリーの記録

Dear Miley(1)

御嬢を『フラウィウス』に連れて来たのは、そうせざるを得なかったからだ。

それが贖罪であり、そうするしか無かった。
最初に出会った時は、まるで人形のように表情を変えなかった御嬢が
今はあんなにも楽しそうにしている。
ひとまずはこれでもいい。この場所であれば御嬢は遊んでも大丈夫だ。


御嬢は霊力……不思議な力を持っている。戦闘適正は確かにあるがただの子供だ。
すぐに根をあげて逃げ帰るだろう。
という目論見をしていたがその考えはあっけなく散った。
ポルターガイストを用いた戦いなんて、やりにくい事この上ないのだろう。
重量をものともせず武器を持ち上げ、靴を動かすという形で変則的な動きも可能にする。

そして何より戦闘を楽しんでいる。

『楽しいか』『楽しくないか』御嬢はそればかり考えている。
一瞬の怯みなどが存在しないというのは強力な武器なのだろう。

でも、それは当然の機能が備わっていないという事でもある。

だから他のモノはオレが代わりに引き受けるんだ


ガスのスペルはGASS。
Glad.Anger.Sad.そしてMileyにあげる為のSが一つ。
嬉しい。怒り。哀しい。笑顔(Smiley)

御嬢をああいう風にしてしまった責任のあるオレは
そう名乗る事にしたんだ。