RECORD

Eno.516 マリウスの記録

微睡みの抱擁4

ヒュプイーズのおともだちはあなたひとりだけ

でも、かぞくどうしのヒュプイーズはなかがいいみたい


「みてみてママ!」

「みてーママ!」

二人の瓜二つの子供たちは母親にバスケットを掲げ

「あらあらどうしたの?」

「ぼくのヒュプとおねえちゃんのヒュプ、またいっしょにいるの」

「まぁまぁ、かわいいわねぇ」

「わたしとおにいちゃんみたい。しあわせだね」

「だねー」



ふたつぶんのまんまるはしくしくと寄り添い合いながらくっついている。



「ねーヒュプ、わたしともあそんでー」








あんしんしてね

「ふふ、ヒュプはわたしがだいすきだね」
「ぴゅぷ!」

ヒュプイーズはいつだってあなただけがおともだち

「ずーっとずーっとおともだちだよ!」
「きゅぷ!ぴゅーぷ!」

あなたのことがいちばんだいすき





「ぴゅぶぶ……」



ころん。と地面にぶつかった衝撃で目が覚める。
思いっきり転げ落ちたからか、今日の夢見はあまりよくなった。

「う゛ー」



ぐしぐしと足で顔を擦ると、まだ若干酔いが残った頭でのろのろと洗面台を目指す。