RECORD

Eno.98 サーニャの記録

『私闘』。そして───

カイちゃんとの私闘の翌日から、幾つか私闘が続く日々が多かった。

例えば、『宣告者』。妖精ちゃんとの私闘。
彼女の得物は、私物の鎌。対する自身も、己の触手。
互いに全力を出し合い、決着。
彼女の鎌に触手が何本か断たれるものの、自身の勝利に終わった。

例えば、アヤトクン。彼とは2回行ったことになる。
1回目は、彼が落ち込んでいるのを吹っ切れさせる為の模擬戦。
彼はロングソード。対する自身は、酒場のお盆。
たかがお盆と言うだろうが、されどお盆ラウンドシールドだ。
剣筋を見定め、捌き、的確に叩く。
凌ぎきり、自身の勝利。彼は吹っ切れた様子だった。

そして二回目。今度は飲み物を1品賭けるという軽いもの。リベンジマッチ、と燃えていた。
此方の得物は変わらず、対する彼は無骨な大剣。
序盤は此方が優勢だったが、最終ラウンド。
彼はその大剣を振るい、お盆の上から叩き斬った。
優勢な状態を一撃でひっくり返し、アヤトクンの勝利。

他にも私闘は幾つもあった。

乱闘に出るかわりに、私闘が多くなっていた。

これでは良くない

この調子が続けば、確実に悪いことになる

だから、ボクは────────


































………さて

明日の為の支度をしよう。
このボクの、最後に出来る事を。
しなくては、ならない事を。