RECORD
Eno.464 鬼月 凛々逢の記録
「めでたし、めでたし」
ずっと、もう終わりだと思っていた。
全部終わりなんだと。
ここから帰ったら、もう私は生贄として捧げられることが決まっていて。
生きても死んでもいなくて、地獄にも天国にも行けなくて。
永遠に苦しむだけだと思っていた。
けれど、私はそれを可哀想だなんて思われたくなかった。
そんなの、悔しいから。
そう、悔しいから、ただそれだけの理由だった。
最後に思いっきり暴れてやろうと思った。
万が一、なんてことも信じても期待してもいなかった。
冗談と変わらない、そんなつもりで。
「自分を助けてくれる王子様」を探してる、なんて巫山戯て。
すこし、同情せずに、話を聞いてくれる人がいたらいいな、くらいのつもりで。
そう思って、ここに来た。
何も、何も希望なんて無かったはずだった。
けれど、私は心のどこかで期待していたのかもしれない。
そう考えると、なんだか腹が立つけど。
自分に負けた気がする。悔しいな。
でも、それなら「私」の負けだ。
たった一人。たった一人だけ。
私に同情せずに、「もしどうにもならなかったら来ていい」と言ってくれた人がいた。
同情は、本当にされていなかった。
なのに、そんな言葉、言われると思わなかった。
あとはもう、一瞬だった。
自分でも未だに信じられない。あれが「恋に落ちた」ってことなのだと思う。
話せば話すほど惹かれていって、自分しか知らない顔が増えていって。
自分しか理解できないことも、沢山になって。
結果的に、「自分を助けてくれる王子様」になってしまったんだから。
完全に負けだ。
巫山戯た私が悪かったのか、その巫山戯に乗った彼が悪かったのか。
今では、考えるだけ無駄になってしまう程度には、負けてしまった。
巫山戯た「王子様探し」は、もう出来なくなった。
万が一でも、それに釣られる人が居たら言った言葉と矛盾してしまうから。
というか下手するともう普通に人が死ぬかもしれないし。
……あれ?こう書いて気づいたけれど、自分から完全に逃げ道断ったな、彼。
誰にも渡したくないと思うならそうする、に対して、
少しでも思ってくれるならって私が言ってそれ認めるって、
自分で私の王子様探しを終わらせにかかってるじゃん。
そこまで逃げ道あったはずなんだけど、っていうか作ろうとしてたはずなんだけど。
あれ聞いた時点でもうおしまいじゃん。あの人一体何してるんだろう。
いや、単純な話ではあるとは思う。私がそれだけ好かれているっていう話。
それはあの態度を見たら一目瞭然なんだけど。
まあ、……私も彼も、相当馬鹿なんだということは分かる。
ここからは、何のために戦おうか。
楽しいから、お酒を飲みたいから。それでいいか、もう。
彼だってそうだし。
……とりあえず、ここで一区切りだ。
皮肉なことに、「王子様が見つかった」なんて結果で。
私の人生は、終わりになんて、ならないことになった。
巫山戯たはずの自分に。
誰も信じてないはずなのに、実は期待なんてしていた自分に。
あるわけなかったはずのものに負けたなんて、やっぱり悔しいけど。
でもまあ、
これはこの上なく、「めでたし、めでたし」なんだと思う。
全部終わりなんだと。
ここから帰ったら、もう私は生贄として捧げられることが決まっていて。
生きても死んでもいなくて、地獄にも天国にも行けなくて。
永遠に苦しむだけだと思っていた。
けれど、私はそれを可哀想だなんて思われたくなかった。
そんなの、悔しいから。
そう、悔しいから、ただそれだけの理由だった。
最後に思いっきり暴れてやろうと思った。
万が一、なんてことも信じても期待してもいなかった。
冗談と変わらない、そんなつもりで。
「自分を助けてくれる王子様」を探してる、なんて巫山戯て。
すこし、同情せずに、話を聞いてくれる人がいたらいいな、くらいのつもりで。
そう思って、ここに来た。
何も、何も希望なんて無かったはずだった。
けれど、私は心のどこかで期待していたのかもしれない。
そう考えると、なんだか腹が立つけど。
自分に負けた気がする。悔しいな。
でも、それなら「私」の負けだ。
たった一人。たった一人だけ。
私に同情せずに、「もしどうにもならなかったら来ていい」と言ってくれた人がいた。
同情は、本当にされていなかった。
なのに、そんな言葉、言われると思わなかった。
あとはもう、一瞬だった。
自分でも未だに信じられない。あれが「恋に落ちた」ってことなのだと思う。
話せば話すほど惹かれていって、自分しか知らない顔が増えていって。
自分しか理解できないことも、沢山になって。
結果的に、「自分を助けてくれる王子様」になってしまったんだから。
完全に負けだ。
巫山戯た私が悪かったのか、その巫山戯に乗った彼が悪かったのか。
今では、考えるだけ無駄になってしまう程度には、負けてしまった。
巫山戯た「王子様探し」は、もう出来なくなった。
万が一でも、それに釣られる人が居たら言った言葉と矛盾してしまうから。
というか下手するともう普通に人が死ぬかもしれないし。
……あれ?こう書いて気づいたけれど、自分から完全に逃げ道断ったな、彼。
誰にも渡したくないと思うならそうする、に対して、
少しでも思ってくれるならって私が言ってそれ認めるって、
自分で私の王子様探しを終わらせにかかってるじゃん。
そこまで逃げ道あったはずなんだけど、っていうか作ろうとしてたはずなんだけど。
あれ聞いた時点でもうおしまいじゃん。あの人一体何してるんだろう。
いや、単純な話ではあるとは思う。私がそれだけ好かれているっていう話。
それはあの態度を見たら一目瞭然なんだけど。
まあ、……私も彼も、相当馬鹿なんだということは分かる。
ここからは、何のために戦おうか。
楽しいから、お酒を飲みたいから。それでいいか、もう。
彼だってそうだし。
……とりあえず、ここで一区切りだ。
皮肉なことに、「王子様が見つかった」なんて結果で。
私の人生は、終わりになんて、ならないことになった。
巫山戯たはずの自分に。
誰も信じてないはずなのに、実は期待なんてしていた自分に。
あるわけなかったはずのものに負けたなんて、やっぱり悔しいけど。
でもまあ、
これはこの上なく、「めでたし、めでたし」なんだと思う。