RECORD

Eno.232 シャルティオ&キィランの記録

12 ソラ色の私闘


 “異色”さんに、ソラというあだ名をつけた。
 君が、空みたいな色をしていたから。
 君は綺麗なんだよって、何度でも僕が伝えよう。
 僕が君に見つけた色は、本物なのだから!

 自分のことは認められないくせ、
 誰かを褒めるのは得意みたいだ。


  ◇

 ソラと私闘をした。
 前半までは僕が優勢、
 けれど後半で押し負けてしまった。

 戦闘であんなに楽しいと感じたのは、
 とてもとても久しぶりで。
 僕は幸せな気持ちに包まれた。

──君と試合えて良かった、ソラ。

  ◇

 マジックワンドを握ったら、魔法使いの姿になれた。
 なれただけだ、それで精一杯。
 僕の中の毒の魔法が暴れるから、
 少ししたら変身を解いた。

 まぁ、刹那の夢ぐらいは……見られた、よね。

 † † †

 生まれ持ったこの毒の魔法には、いつもいつも苦しめられていた。
 この力のせいで僕は母さんから愛されなくて、
 片目と片脚を失って、成長阻害もされて、
 これを抑える為に、常に魔力を消費して。

 僕は僕の力が大嫌い。
 もっとまともに生まれられたなら、
 どれだけ、良かっただろうなぁ……