RECORD
Eno.434 サイラス=ストラウドの記録
……あれ?
戦い続ける中、ふと疑問に思うことがある。
既視感を感じる頻度が、増えている、と。
腕を薙がれた感触。
膝をついたときに見上げた対戦相手の顔。
そのたびにひりつくような、
焦燥感、悔しさ、はたまたそれから逸脱したともとれぬ感覚。
憶えは、ある。
けれど、いつ感じたものだっただろう、これは。
たしかに私はこれに似た経験をフラウィウスの外でしたことがある。
論拠はないが、確信してしまっている。
しかし、記憶にしっかりと残ってはいないことが多い。
憶えていないのに、憶えがある。
矛盾と言わざるを得ない。
もし、これらの解を知っている者がいるとしたら。
あのとき、「願い」によって私を呼び寄せた……
「物語としての私」しか、いないのだろう。
……あのときは私が答える側だったというのに、
いまになって彼に、私が聞きたいことができるだなんて。
世の中は本当に……
複雑怪奇で、重なり合っているのかもしれない
既視感を感じる頻度が、増えている、と。
腕を薙がれた感触。
膝をついたときに見上げた対戦相手の顔。
そのたびにひりつくような、
焦燥感、悔しさ、はたまたそれから逸脱したともとれぬ感覚。
憶えは、ある。
けれど、いつ感じたものだっただろう、これは。
たしかに私はこれに似た経験をフラウィウスの外でしたことがある。
論拠はないが、確信してしまっている。
しかし、記憶にしっかりと残ってはいないことが多い。
憶えていないのに、憶えがある。
矛盾と言わざるを得ない。
もし、これらの解を知っている者がいるとしたら。
あのとき、「願い」によって私を呼び寄せた……
「物語としての私」しか、いないのだろう。
……あのときは私が答える側だったというのに、
いまになって彼に、私が聞きたいことができるだなんて。
世の中は本当に……
複雑怪奇で、重なり合っているのかもしれない