RECORD

Eno.186 軍人の記録

軍人の記録4

「………うん、うん。そうなの。
 二人とも軍でちゃんと働いてるのね。良かったわ」


「私? 私も最近やっと生徒の前で
 上手く授業ができるようになってきたところ」


「ロッカも昔に比べたら丸くなったものねえ。
 お兄ちゃんとしては寂しいかしら」


「次の休暇はいつ?
 久しぶりに三人でお出掛けしましょう」





「───」



「………また夢か」



のそのそと起き出して、テーブルの上を見る。
瓶に一輪ずつ生けられた竜胆とスノーフレーク。
まとめて置かれたレターセットとシール。
ペルシルと出かけた時に買ったものだ。
花の匂いが、また懐かしい夢を見せたんだろう。

投函する手紙を書くために、一枚便箋を手に取った。