RECORD

Eno.374 ぺルシルの記録

寝言 ろく

慣れない対人戦も2年もすればそれなりに立ち回れるようになってきた。
今までの戦場は大抵一人で戦っていたから、大人数での戦もいいものだ。
遠征のない日は自国を散歩。ご近所さんと立ち話をして果物貰って
悪くない生活だ。

そんなある日うちに来客がやってきた。
なんとか聖堂のなんとかさん。

怪我を癒し、病を癒し、死の淵にいる魂すら呼び寄せる
そんな奇跡を持った男はそこの出身らしい。
終戦間近、広がる戦禍も関係なく癒し手の需要は高いらしかった
主にお金持ちの人から。

やや乱暴な方法でお引き取り願ったら
権力を嵩に指名手配をされてしまった。
まあそんなことはいいんだよ、どうせ時間が戻る世界だから



「どうしよう、一人で行っちゃった」


本当に彼はお人好しだ。

「取り返さなきゃ」



この感情がなんだって構わない。
折角根を伸ばした居場所、もう理不尽に奪われるのはうんざりだ