RECORD

Eno.3 マイリーの記録

探しモノと知ったモノ

早朝から御嬢は張り切っていた。
昨日は歩き疲れて早くに寝たからなぁ……今日の分の元気に変換されたんだろう。

どうやらプレゼントのお返しとなるプレゼントを探しに行くようだ。
ビー玉の詰まった瓶。御嬢の宝物となったそれを贈った人物へのプレゼント。
様々な人達の意見を聞き、様々な物を見て参考にした結果。
今の所、成果と言えるのはリボンを巻くということが決まったぐらいだ。

御嬢はまず、リボンを用意する事にした。そしてこの惨状だ。
犠牲にしたモノ……旗槍、作業台となったテーブル。

リボン職人の朝は早い。ギロッチンで旗をいい感じに切る。それがリボン職人だ。
数本出来たリボンの中から真っすぐ切れたモノを選んでご満悦な様子。
オレは後片付けや元テーブルを外に運び出したりと、まぁ、少し忙しかった。

リボンを作った御嬢は、一旦それをリュックの中に入れる。
元々お菓子でいっぱいだったリュックは空だ。三日で全部食べたから。

ようやく本題となるプレゼント探し。今までと同じようにあてもなく歩き回る。
そうして歩いていると、昨日は無かった一角が視界に入る。
売店に出来たそれは贈り物を販売するスペースのようだ。
おあつらえ向きというか、ベストタイミングというか……

御嬢にそのコーナーを説明すると、パッと表情を明るくして一直線であった。
売店のスタッフと楽しそうに話をしながら、一つ一つ説明を聞いている。
それを確認出来たので、まぁ、しばらく放っておいてもいいだろうと遠巻きにボーっと見ていた。

御嬢は急に血相を変えて売店から飛び出るようにして走り出した。

オレは何が起きたのか分からず、走り出した御嬢と売店のスタッフを交互に見た。
スタッフの方も何事なんだと驚いた様子であった。
ここに答えは無いと分かったのでオレは急いで御嬢を追いかけた。