■ Ino.45 うみうしが住んでいた島
体験版用の小さな島です。 想定人数:5人以下
STATS
5人 / 人数
体験版 / 難易度
スモール / 広さ
■ チャットとメッセージ
ゲーム中はチャットはALLと同じ表示がされ、またメッセージは公開されません。
エピローグ期間に入り次第チャットは通常公開され、メッセージはゲーム終了後に通常公開されます。
「気力かなぁ。」
死神には生気と気力の違いがよくわからない。
「どうだろう。帰れないなら死ぬって書いてあると思うし。
書いてないから帰れると思ってるよ。」
「帰れるのかなそれ!?」
「気力がないだけじゃなかなそれ。」
やる気とかそういうもの。
失礼な意見だ。
「あー、たしかに。
船で漕ぎ出して来れる場所ではない、と。」
「生気がないんだけど寿命はそうでもない、みたいな。
そう言ったら伝わるかな。」
死神から見ても奇妙な状態。
「そういえばそうだね。うーん。
もしかして、ここは普通の海じゃないかも。」
「認識が世知辛い。
死神視点でもそうなんだ……。」
「最初に干からびそうになってた子もケモノ耳付いてたしね。
もっと無人島って一般人が流れ着くものだと思ってたよ。
そう考えると不思議な島だね、ここは。」
「こうむいん…あ。なるほど。
あの死んだ目をした人たち。」
酷い認識。
「そう考えるとここの島に流れ着いてるの、
人間の方が少ないね?」
「あ、そうなんだ。
ちょっと意外……公務員的な感じがしてきたかも。」
例えが現代的。
「不思議だよね、最初見たときは可愛いマスコットかなと思ったけどまさか人形になるとは想像してなかったし。」
「仕事量とか多いわけじゃないから。
死神、想像してるよりずっとたくさんいるので。」
でなければ死神の仕事は回らないのだ。
「姿を変えるのも珍しいよね。
人型だったし。」
「なるほどなぁ。
やっぱり素直にすごいなって思う。
私ならすぐ首になりそう。」
「そうだね、うみうしちゃんも頑張ってくれてるから助かるね。そういえばうみうしちゃんも不思議な存在だよね。
正直に私やことりちゃんよりも珍しそう。」
「労働基準法? はないかも。
法で動くのが死神だし。」
どうなんだろう。たぶん適応外。
「そうしようそうしよう。
うみうし、いろいろ手伝ってくれてるからね。」
「労働基準法案件!
き、きびしいなぁ。」
死神は適応外ではないだろうか。
「そうだね……今はいないみたいだし、後で声をかけようかな。」
「うん。失敗するとその場で退職とか。」
本当に失敗が許されないらしい。
「なんか美味しいなら何でも食べそうな気がする。
聞いてみた方が良いとは思うんだけど。」
「扱ってるものがものだしね。
やっぱりその辺りもきっちりしてるんだ。」
納得した様子で。
「もちろん、この島で色々協力した仲だし。
戻っても友達として仲良くしていきたいもん。
他のみんなも集ってなにかできたらいいんだけどね。
うみうしちゃんってアイス食べれるか聞かなくちゃ。」
「早すぎても遅すぎても怒られるから。」
じっと、ただ待つ。
その事も必要なのが、魂を預かる仕事。
「いいの? ならいく。
そのくらいは許してもらえるはず。たぶん。」
「なるほど、待つのも仕事のうちってことか。」
ウンウン頷きながら。
「そうだね、長居はしんどいかな。
みんなと居る分には楽しいけどね。
まぁ戻ったらたんまりアイスを食べるつもりだよ。
機会があったらことりちゃんも一緒に食べようよ。」
「後は、時間まで観察する時とか。」
ほとんど人間と見分けがつかないとか。
そう言うのも含めて。
「じゃあここにずっといると大変だね。
冷たい物はなさそうだし。アイス食べたいね。」
「あー、オフのときとかお忍びのときとかね。」
なんか違う。
「まぁ出自はややこしいけど、私自身は暑いのが苦手でアイスが大好きな女子高生だよ、うん。」
「死神だってわかってほしい時とわかると困る時があるんだって。だから、わかってほしい時はそうしてるんだとか。
魔女…うーん、そっか。性別があるんだからそっか。
なんか納得した。」
「まぁ連れて行かれなさそうで良かった。
でも少し意外だね、死神って黒い服を着てるものだと思ったよ。
……こんなところじゃ暑いからしんどそうだけど。
んー、たしかに魔女とは珍しいね。
でも雪女って男がいないから基本何かとハーフになることが多いよ。」
「だから最初に死んだら連れて行く、とは言ったけど。そうならなそうで安心してるよ。
でも、ハーフは珍しいね、たしかに。あまり見ない。
冷たいお水が確保できるのはすごい助かるけど。」
「まぁこの調子ならみんな死なずに済む、はずだしね。
雪女と魔女の血を引いてるの。
だから多少なら冷たいのは操作できるよ。
ここではほんの気持ち涼しくしたり、水をちょっと冷やす程度しかできないけどね。」
「死ぬ時間は決まってるので。
でも、慣れるまでは振っちゃだめってなってるから、此処に居る間は使わないよ。」
念のためのお話。
「珍しい側なの? どんな?」
「死神……。
たしかに時間は大事なお仕事なわけだね。
私も珍しい側の生き物ではあるけど、死神は初めて見たなぁ。」
ちょっと驚いた様子で。
「そうかな。わからないけど。」
自分の出自が普通ではない、のは本当だけど。
「死神だからね。」
相手に聞いたほうが早いと判断した。