Eno.28 幸村ケイスケ

■ 寂しさがあれど

岩場は常に、人が居るようだ。

…ここ暫く、砂浜は静かだ。

まー言っても、俺、ドッキリを設置しようとしてただけだけどな。後でするする。


ドッキリって言えば…シューやんがバランガにやってたアレを思い出すな…

いたいた!なっ!このおにぎり!美味しいよ!ほら食べなよ!ほら!


って食い気味になんか渡したって思ってて、そのおにぎりをバランガが食べたんだよ、そしたらみるみるうちに顔色が変わってさ?

な゙ん゙だ゙よ゙ごれ゙…あ゙ま゙い゙、甘゙ずぎ゙る゙ …


って半分涙目で言ってた。何食わせたのかって聞いたら

おにぎりっぽく見せた練り切りだけど…いや、まさか、ここまで引っかかるとは思ってなかったよ…?明らかにおにぎりっぽくないし、海苔もソフトキャンディだし…


さすがに俺もビビった。あれ明らかにおにぎりだったからな…

……また過去の事を思い出してた…?
…やっぱ俺、色々寂しいのか?……んーいや、まあ、そうか。…皆無事だと良いんだけどな…
いや無事だろ!あいつらはきっと無事だ!!!とりあえずはここの事を考えないと…!