なにかがおかしいよ
無効なEnoのようです

Eno.155 Иван А. Гладский

■ 対話

何日目の夜だったか、オウスケに呼び止められて話をする機会を得た。
焚火を挟んで煙草と一緒に、互いの身の上話をしたわけだが……思った以上に話が弾んだ。
互いに裏の仕事をしくじり、結果として海に、この島へとたどり着いた同士。
偶然にしてはなかなかに面白い事態だと思い――つい口を滑らせてしまった。

あそこまで言うつもりはなかったんだがな……


間違いなく、それを聞いた直後のオウスケは引いていた。
共同サバイバルが強いられている以上、この一件で不用意に警戒などを貰わなければいいが……果たして、僕は彼らにとって信頼に足る存在でい続けられるだろうか?