Eno.361 使命を失った陶器

■ 陶器のひとりごと

私は陶器だ。名前はまだない。

なんでも清潔な工場で丹精込めて作られたことまでは覚えている。

しかし工場長から任務と配属先を聞かされる直前に、私の工場の隣で川の氾濫が起きた。

私は仲間や創造主から引き離され、この島に流れ着いた。

この島で、私は自分の役割を見つけ出すことは出来るだろうか。