■ きろく ご
―― 誰かの記憶が、拙い人間の文字で書かれている。 ――
さかいが、写真を撮る機械、カメラを、くれました。
写真を撮って、さかいに見せると、さかいは嬉しいそうです。
写真を撮って、さかいに見せて、さかいに嬉しくなって欲しいです。
カメラをくれる前に、さかいが、写真を撮ってくれました。
写真には、この身体が、この姿が、写っていました。
写真は、姿を、残せます。
でも、記憶の中にしか無い姿は、残せません。
お別れする前に、カメラが在ったら良かったのにな、と思いました。
にゃあ。
―― 別の記憶も、書き足されている。 ――
今日は、ひょうが、サメを焼きました。
あすかは、キノコを沢山味見した後でしたが、全部食べました。
あすかは、食いしん坊なのでしょうか。
まーがれっとは、サメは、食べられないと言って居ました。
でも、ひょうも、あすかも、さかいも、サメを食べていました。
これも、人間の違いなのでしょうか。
あー。さかい。
さかいも一緒に、食事をしました。
さかいは、安心出来たでしょうか。
後は、せばすちゃんも、一緒に食事が出来れば良いな、と思いました。