Eno.145 留守みんと

■ 渚の紙飛行機

 浜辺に転がっている紙飛行機、
 濡れてはいない事を見ると、誰かが作ったものだろうか。

 ふと拾って、書かれた文面を読むも読まないも、見つけた人次第。

『冒険してみても良いのかな』

 短いそれだけの言葉。
 飛び立てぬまま、飛行機は砂浜に沈んでいる。