Eno.190 贖罪のインディゴ

■ PAGE 40



ホワイト、オランジェ、ペールピンク。
いろんな名前の流刑船があって、そのひとつひとつに巫女がついてるんだって。

あの子の船はインディゴ。あの子の名前もインディゴ。
まっ青な巻き貝がネックレスみたいに船首にぶらさがってた。
巫女は毎朝自分の船を掃除するのが一日のはじまりって教えてもらった。
インディゴ号はフジツボとコケがいっぱいついてたけど。

インディゴはいつ最果てに行くの?って聞いたら、
「まだ決まってないよ」って言われた。