Eno.19 望月ひより

■ ■不幸の象徴?

白ちゃんと手紙のやりとりをしているうちに……会おうという話になった。

白ちゃんは自分よりちょっと大きくて、ローブで身体中を隠していて。
はっきりと姿を見ることは叶わなかった。

話しているうちに、羽を一枚、ひーの尻尾の上に置かれた。
それで烏の子、だというのが分かった。

黒い綺麗な羽根。

『今は白露と呼んでください。』

……たぶん自分の黒い羽が嫌いなんだろうな、って。


僕はその羽、綺麗だと思う。
不幸を呼ぶなんてそんなのあり得るわけがないって。

だから言ってやったんだ。

『一緒に幸せになろう』

って