Eno.394 アオミ

■ 一日目



 鮮やかな青の触腕と、銀色の鱗を持つ海竜。かつては手がつけられぬほどの暴君として故郷の氷海にその悪名を轟かせていたが、あるとき気まぐれに人と契約を交わし、共に戦い、共に語らう友を得た。
後に竜は慈愛の情と離別の悲哀を知る。
何ということもない、よくあるおとぎ話である。



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じっとりとした暑さの中、広く青い空と海が広がっている

……………。


どこじゃあここ……。