Eno.396 ゴースト

■ 島に流された


夢を見ていた。長い長いトンネルを抜ける夢だ。

――目が覚めると、そこは南国であった。

私はうろたえた。
どういう訳か、私は見知らぬ土地に飛ばされたようだ。目の前には真っ青な海が広がっている。水平線の彼方まで見渡せるような広大な景色が広がっており、空はどこまでも澄み切った青色をしていた。雲ひとつない快晴の青空だ。

私はその景色に圧倒され――直後、大きな声を上げた。

〇ァッキン・ホット――くそ暑い、と。

冒険の始まりだ。