Eno.138 メロ

■ 無題

彼女は昔から様々なものに興味があり、それをものにしたいと思っていました。
努力で、才能で、運で、手に入れ続けたそうな。

しかし手に入れるのと同時に他人から嫉妬されたり恨まれたり、疎まれたり。
それは家族にまで影響が出始めました。

表は優しく律儀な兄は妹である彼女の才能を鬱陶しく思っており影で虐げてました。
彼女の訴えはあまり響きませんでした。
何故なら兄は次期総帥であり、他の人は表の顔しか知らなかったからです。

そんな彼女を救ったのは幼馴染みだけでした。
いつでも味方をしてくれて、高校生になった今でも仲良く遊ぶほどです今は仲間が出来て幸せに過ごしてました。
けれど孤独を感じると虐げられた事を思い出してしまい恐怖が甦るようになってしまいました。



これは強欲の罪を背負い、孤独を怖がる女の子の話。