Eno.437 水鳥川 紅信

■ 思い出②

この島ではどうしても海沿いにばかりいるせいか、昔海に行った時の事を思い出す。
あれは……中学生よりも前、だったか。
郁弥さんがいないからと、家で預かったんだったか。



海で遊んでる最中に
「見て見てー!!
ㅤタコさん見つけたぁー!!!」

というから
「は?」と振り向いたら……本当に手に持っていた。




でもその後、墨を吐かれた上に逃げられていたっけか。




……なんて、昔の事を思い出した。