■ 漂流5日目
小説に曰く、(無人島でなくとも)極限の環境下で
共通する目に見えない脅威としてメンバー間の
不和がある。少なくともこの島では現状問題ない。
……そう思ってはいる、けれど。
大したことではない、決して大したことではないが、
とある1名が別の1名に贈り物をしていた? 場面を
見かけた。今更私の主観、常識は判断材料になるか
怪しいものだが……よもや、とも思ってしまう。
「もしそうなら、私がべたべたするのはマズイ……か?」
2人の間に挟まるまいと意識し過ぎて、雨の中
別の小屋にまで向かったのは失敗だったかな。
しかもその小屋でフェリくんとばったり。
私が拠点で待っていれば済む話だったかもだ。
「だけど、一緒の時間を過ごせたのは良かったな」
「でも……どうしてこんなにどきどきするんだろ」
何のことはない。雨に降られて風邪を引いていた。
全く。熱いし、ドキドキするのも当たり前か。
本当は、風邪とは全然違うドキドキだと思ったよ。
だけど、知らない。そんなの知らないんだ、私は。
◼︎地形メモ
・砂浜
→色んな素材が満遍なく拾えて漂着物も多い。
でも食料だけは安定して得られないかも。
釣竿があるか運良くサメが打ち上げられたら別。
・森林
→木材と食材がたくさん。木の実は概ね安全。
野草は一部注意。ハーブ風の野草は傷を癒す?
焼き菓子風の木の実は口の中が渇く。
・岩場
→石材プラ材金属材が集められる。海産物も豊富。
特にプラ材は水汲みに必要なので重要度が高い。
◼︎使えそうな道具
・火口→種火→焚火
→刃物、他着火に使えるものと燃えるもの。
主に木材か落ち葉。落ち葉は早く燃えるが
濾過器にも使うし量が少ないので非推奨?
→特に種火を作るには結構な時間が必要。
一度焚火にまで成長すれば木材を燃やして
追加の火を確保可能。
・(海水/雨水/泥水)→飲料水
→海水と雨水は焚火と蒸留機器で蒸留すると真水に。
1番安全な飲料水だから積極的に使いたい。雨水を
貯めるより海水の方が楽? 容器になるプラ材必須。
→泥水(と雨水?)は濾過器で濾過水になる。
真水ほど安全ではないけど、まあ飲める。
・研いだ刃物(傷んだ刃物+割れたスレート)
→鉄の斧の材料になる。材料は両方砂浜に漂着。
刃物として使うなら即席ナイフでも良い。
木材+プラ材+鋭利なもの(ガラス片や金属材)。
・石の斧(石材+木材、刃物を使用)
→木材の伐採に使える。小屋を作るなら先に。
・蒸留器
→プラ材+焚火+海水+容器(ドラム缶/タライ)。
真水のために優先的に確保したい。
・濾過器(石材+布材+プラ材+砂利+砂+落ち葉)
→全エリアを満遍なく回らないと作れない。
作るには刃物も必要で結構手間がかかる。
・ハンモック(網+ロープ)
→快適に眠れる。あるなしでは休息の質が段違い。
・クッション(布材+プラ材+中身)
→中身は落ち葉が楽だし時間も要らないけれど、
罠で鳥が取れたら羽毛を使えるかな。誰かに
渡す方はそっちで作ってみよう。
・衣服
→骨を削った針で裁縫が出来そう。
・生理食塩水→即席医療キット
→真水と塩で生理食塩水、そこに水と木材、布材、
金属材もあれば簡易な手当は出来るようになる。
こんな環境だもん、幾つかは用意しておきたいね。
◼︎作れそうな設備
・小屋/拠点
→小屋は木材と丸太をメインに、拠点はツタか
ロープがあった方が良い?斧があれば材料は
簡単に集まるけど、時間はかかる。
・太陽熱蒸留器/雨水回収装置
→ドラム缶(砂浜)とビニールシート(岩場)。
ツタか網でロープも作っておくと良さそう。
水分事情改善のためには作っておきたい。
・狩猟罠/漁罠
→ロープと網があれば良さそう。魚は釣りとかで
手に入るけど、獣は罠じゃないと厳しいかな?
・ドラム缶風呂
→ドラム缶と海水、焚き火。お風呂は大事だよ。
眠るのとはまた別の休息が取れる気持ち。