Eno.158 ニューマ・T

■ メモ6

皆この島での生活に慣れてきたように見える。無論オレも含めて。
食い物や水は各々の備蓄分などでただちに底をつくことは無くなっただろう。
だが、この島からの帰還については全く進展していないのが実情だ。

万一船の救助が来る前に島が沈んでしまったとして。
オレの場合は身一つで海を漂っていても、いずれ博士が船で捜索しにくるだろう。休暇が終わっても連絡が取れなければさすがに不審に思うはずだ。
とはいえそんな目には遭いたくないし、他の皆も同様だ。

すずめが挑戦していたが、イカダでの脱出は無理そうだった。
当たり前といえば当たり前か…