■ イカダがダメなら……！

沖の方が意外と荒れてて、イカダでの脱出が難しいってことがわかった。
誰かわからないけど、尊い犠牲に感謝……そして、無事を祈るわ……。

そして、イカダでの脱出がダメならまた別の方法を考えないといけない。
幸い、食料も水も、一度探索を休んでも賄えるだけの余裕はあるし、石がゴロゴロあってちょっと邪魔なのよね……重いし……。
って事で、船が見つけてくれるように石像を作るのはどうかって思うのよ。
そう話してたら、同じことを考えている人がいた。
なかなかに健康的な身体付きをしたツノが生えてる女の子！
石像作りにも詳しそうだし、頼りになりそう！
その子曰く、外観を結構自由にできそうなんだって！
……やーっぱり、助けてーって時にはSOSのメッセージをババーンと書くなり作るなりするのが一番とは思うけどせっかく作るならちょっと面白いやつを作りたいじゃない？

ええ、シスター……覚えてなさい。
不慮の事故で島に漂着した場違いで、か弱そうな雰囲気の、その分厚ーーーーーーいベールを脱いだアナタの像を作ってやるんだから……！！

あと久しぶりに牡丹に会ったわ。
島パーティに備えてクラッカーを2本渡した。
パーティ……パーティかあ……お魚さんが、戻ってきてくれたらもしかしたら出来るかもしれないわねえ……。
こう、明日の食べ物とかお水の心配せずに好きなだけパーっと盛り上がりたい気持ちはわかるわ。

はーー……とりあえず、メッセージボトルでも作って、救援要請出してみようっと。
やらないよりやった方がマシでしょうしね。
ええっと、タ　ス　ケ　テ　… と。
血で書いたら、一目で大変だ！！　ってなるはず……うん、血が出てる間にもう一つ……と。
あ、そうそう、瑠璃子さんは血が苦手なんだって！
あたし、血が怖いだなんて考えたことなかったから新鮮だわ。
うーん……大体、血を見ても美味しそうーとか、あーやっちゃった！　くらいしか思わないもの。
人間って不思議ねえ……。