Eno.413 M.Wboy

■ 4日目かもしれない夜。

仕掛けた罠に[猪]がかかっていた。
これも、この海域が南方の場合誰かによって持ち込まれたもの。
そして、俺たちとは別の方向で多次元を研究している博士からは、[トリ]をもらった。
種類はわからない、同胞と弟分ではないことだけはわかる。
有事に備えるためにも、このもらった得物だが丁寧に捌いて加工しておこう。

例の娘っ子だが一命をとりとめたらしい、島からそう遠くない距離で波にのまれたかサメの襲撃を受けたんだろう。
いかだを使った沖での漁ができるようにしておきたかったがそれは一旦中止だ。

漂着物はぼうずに等しい状況だったので拠点でしっかり休むことにした。
今日はいつもの面々にくわえて人魚さんと元気のいい若造に、普通系女子が来ていた。
その端っこの小屋で気持ち良さそうに寝ている乙女の寝顔が実にほほえましい。
極度の人見知り2名はどこにいることやら、腕のいい料理人の飯でも囲んで思う存分俺をもふってもいいんだぞ。