Eno.21 名もなきおばけっぽいの

■ おばけ日記1

人の子もすなる日記といふものを、おばけもしてみむとてするなり。



おばけは無人島へ来た!
そこでミコと、ミケと、ガリョウなる者たちに出会った!
みなおばけに優しくしてくれる!
これはよいことが起きていると思う!
まだ島のぜんぶを見回ったわけではないし、
他にも人が居たりはしないだろうか?



ところでおばけはくびの中がイガイガする。
こうなったときはお水を飲めばよいのだと、教えられずとも不思議とわかった。
みなもお水を欲しがっている。
同じようにイガイガしているのだろうか?
おばけは皆の衆のために、飲めないお水を飲めるようにするやつをつくった。
何しろおばけは偉いので。



それにしてもこの場所はひどく体がぼわぼわする。
これはまちがいなく“暑い”ということだ!