Eno.393 島橋みさち

■ 日記 四枚目

――足元を見るとね、落ちていたの




なんだか、おかしくて、かわいくて
おもわず笑っちゃった

それ以来、なんとなく、さがしてしまう
ほんのすこし、幸せになれるもの
この島でも、さがしてしまう

元気がほしくて
なぐさめが、ほしくて

――きょう、ひとり、しにました


あの、動いていたものは
きっと、体の一部だったのでしょう

口が、無かったみたいで
魚、食べられなくて、お話しも、できなくて…
うごかなく、なってしまった

その後は、よく、覚えていない
メリーメイさん
夜の岩場に、一人残してしまった気がする…
大丈夫かな…