Eno.128 ███

■ ███の記憶

今日はミナミさんが楽しいものを作ってくれました。
危険な遊び、とはこういったものなのですね…
ここは毎日がたのしいです。

ずっとずっとつづいてほしい、ですが
脱出しなければならないんですね…

ここをでたら、ぼくはミナミさんやトーゴおにいさんとまた出会えるでしょうか…
ぼくは、 ちゃんと ████こられるのでしょうか。


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樹木の葉を落として枯れ木のようにする
木枯らしが吹く秋の朝。
あなたの命の灯火がふと消えてしまった。

清んだ寒空、星降る夜にあなたの小さな命は
この世界を見ることは叶わなかった。

私達が結ばれた思い出の初夏の夕は
悲しみに塗り替えられてしまった。
あなたにこの世界を見せたかったのに。

命芽吹く春の光が降り注ぐ朝、
手に抱いたあなたはひどく冷たかった。


……「次、生まれてくる時は幸せになってね」

それが多くの私達の願いだから