Eno.205 砂介仁

■ メモ_0816_22

この島での生活も、もう5日目だ。
そろそろ船を見かけても良い頃だろう。
この調子でいけば無事に救出されると信じたい。

結局、謎の人物Xさんには会えなかったな。
一言くらいお礼を言わせてほしかった。
あの写真に写り込んだ影が彼(彼女?)だとするなら
大事に…しないといけないな。たったひとつの彼のいた証だから。
今日からは枕の下に敷くのはやめる。
(その代わりにクッションを増やした。
睡眠の質は寝具で決まるとどこかで見たことがある為)

砂浜の書き置き…あれの意味をあまり深くは考えたくない。
頼むから生きていてくれと祈るくらいしか。

あすかさんも、ひょうさんも、ウィンザーさんも、えくねさんも。
今となっては大事な…なんだろう、仲間?友人?だ。
生きて帰ろう。皆で。
数年後には、笑い話にすらできるように。