Eno.397 流海做棲

■ 輝ける男の記録 10

女神達はきっと見てくれているから気付いているだろうね。
あぁ、でも俺に夢中で他の所にまで気が回らないという事もあるかも知れない。
そう、このBrillian島に、石像……石Towerが建設されているという事に。

リンという子がコツコツ時間を掛けて作っているんだ。
俺達の脱出が叶った後、ここが観光地になる未来が見えるね。

……もしかして、俺が俺の石像を建てないかと期待してるのか?
確かに俺の美しさは石像として後世へ遺して然るべきものだ。
だがそれをするのは俺じゃあない。
俺の美しさに感銘を受けた誰かが、俺の美しさを再現しようと頭を悩ませて、うんと時間を掛けて、初めて意味を為すものだからね。

「小屋を建ててホストクラブにするのも良いかも知れないね。」