Eno.28 幸村ケイスケ

■ 恐怖心

何も出来ないのが、足が痛いのが、喉が渇くのが、お腹が減るのが、時間があるのか無いのか分からないのが、
だれかに忘れ去られるのが、帰ることが出来ないのが、もう皆に会えなくなる可能性があるのが、俺が皆を忘れてしまうのが、

皆が希望を失うのが、皆が動かなくなってしまうのが、皆が争う可能性がある事が、

自分が焦っているのが、自分で自分の命の事を考えるのが、



またおれのからだがわるくなるのが




…………………………こわいんだ、けっきょく、自分のことしかできないんだ。