■ 只の独白

さて、唐突だが俺の事を話そう。

俺こと「アドーア・C」は女性型であり、愛せと指示され放り込まれた相手を痛めつける専門だ。
ただ痛めつければいい訳ではなく、相手が涙を流して懇願し始めるくらいに留めなければならない。
俺はこの「錠」と呼ばれる役割が研究所の中で一番上手だと褒められ、誇りを持っている。

俺こと「アドーア・T」は男性型であり、愛せと指示され放り込まれ痛めつけられた相手に優しくする専門だ。
ただ甘やかせばいい訳ではなく、閉じ込められた相手が希望を抱き、脱走できそうだと唆さなければならない。
勿論脱走する前に俺に依存するので脱走は叶わない。
俺はこの「鍵」と呼ばれる役割が研究所の中で一番上手だと褒められ、誇りを持っている。

これは、実際に研究所で行われている実験である。