Eno.249 今田

■ 6

砂浜で散歩していたら、紙が入ったそんなに古くないボトルを見かけた。海から流れてきたのだろう。

秘密基地に持ち帰って割れたら、中身は島の人たちの写真だった。









こんな写真どれも見たことないが、何故かこれら全部は俺が撮ったような気がする。ありえない。


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俺は写真を新しいボトルに詰め直し、果てしない海に投げつけた。
ボトルはすぐ見えなくなった。
海はこんなにも広く、此処のすべてを飲み込んでしまいそうだ。