■ おもいでむっつ
▼頭の中で、思っている。
「やいたおにくおいしい」
▼【お肉は美味しい】とすっかり刻まれた!
「……でも、だんだん、色々ひろったりが出来なくなってきてる……
気がする?あんまり、わかんないけど」
「しまも、たぶん、“生きてる”?みたいなかんじがする。
いっぱいいろんなものを取られちゃうと、おなかがすいちゃう、きっと」
「みんなに会えた、しま。だいすきな、しま。
しずむ?って書いてあった」
「しずむじゃなくて、おやすみ、するんじゃないかなって。
私は、“ミソニ”は思うの」
「だからね、それまでにここをばいばい、するの。
しまが、ゆっくり、おやすみできるように」
「まだでも、みんながかえれないから……もう少しだけ、まってね。
“そーなんしゃくらぶ島”」
「……“かえる、ばしょ”」
「みんな、かえっちゃうの。“かえるばしょ”があるから。
私も、みんなにはおうちに、ちゃんとかえってほしい」
「“かえるばしょにかえる”ことは、だいじなこと……だって、思うもん」
「みんなといるのは、たのしい、でも、」
「だから……“わがままいっちゃだめ”、“いいこでいなきゃ”」
「だって“私は、わた、し、は……な、に……よ、り、
だれ……かの、しあわ、せ……を”……」
「“いちばん……だいじに、しな、きゃ”……」
▼【自身の使命のようなもの】を少し思い出した。
「だから、」
「さみしいなんて……おわかれしたくないなんて……いえない……」
「あひるさんななつ。えへ……」