■ 時刻:遭難1Day 夜
記録者:赤劣化
場所:島の異界
異界断定理由:
見慣れない不特定多数の生物及び聞き慣れない生物種から
辺り一面、海と砂。
気温と湿度不明だがとにかく暑い。
うん、暑い。居るだけで汗かく。
通信接続不能。
ただ、周りには同じような遭難者多数。
救助方法不明。
あーもう。とにかく暑い!!!
とりあえずウロウロしてナイフ作ったら、木材が加工出来ると気付いて火種ができた。何度か火を使う機会があったが問題ない。赤の残量はまだあるから。
しかし、こんなの作って意味があるのだろうか。
周りがサバイバルについてよく知ってるから何とかならないかと思っているが、俺はこの先がどうなるのか到底想像出来ない。
そもそも異界に行く際には事前説明があるのに、今回は分からないまま異界に辿り着いてしまったんだ。
城石市がどれだけ管理された市だったのかを思い知ったな……蒸し暑すぎる。
考えれば考えるほど目の前が真っ暗になるみたいで何も分からない。“あいつ”も何も言ってくれない。
戦ってる方が断然気が楽なのになぁ。
何か教えられてれば、こんな思いをする必要もなかったのかな。