Eno.406 謎の美少女A

■ 無題

今日で孤島生活も六日目。
ようやくブルーシートを見つけられて、太陽式の蒸留装置とついでに漁罠も仕掛けることができた。
思えば、サバイバル生活もだいぶ板についてきたものだ。最初は飢えと渇きで死にかけていたのに、今は備蓄にも体力にもそこそこ余裕がある。
とはいえ、私一人だけの力でここまで生き抜いてきたわけではないからあまり調子には乗っていられないのだけど。

島を出る前に、ローレンツカや他の漂着者達に会ってきちんとお礼を言っておきたい。
この島から離れればきっともう会う機会なんてないだろうから。