Eno.64 南藤 古那海

■ 7日目。

とうとう7日目が来た。
便箋を信じるならば、そろそろ船が通りかかる……ハズだ。

多様な世界や時間からナガサレてきている私達は、多分普通の手段では出て行けないと思う。
(いかだに乗った二人もひどい目にあって戻ってきたしね)

だからその船が一縷の望み、となるはずだ。

……脱出出来なかった時の事を考えると。
割と楽観的思考であろう私でも、少し怖い。
この島はいずれ海に沈むらしいし。


……今から不安になっても仕方がない。
やれるだけの事は、やれて来ているはずだ。

体調も万全にしたい所だけど、浜辺で何か踏んで怪我したのはマズったわね。
起きてから、ちゃんと動ければいいけれど。