■ 七日目?
一週間は過ぎたのだろうか、時間が分からなくなる
体内時計はいつも腹を空かし音を出すばかりだ
拾った時計は『10:08:42』を差したまま動かない、矛先の分からない怒りが湧いてくる
皆が牛を食べている間に俺は何をやっているんだ
足が岩場に向かわなかったから
…人が多いと休まらないからか無意識に避けているのかもしれんな
元に居た場所でも暗殺されそうにもなっていたしな
「 」
一人になると頭の中で昔に掛けられた言葉を思い浮かべてしまう
呪いの言葉だ
「人を信用するな」
そんな言葉を投げかける家族が一番信用ならなかった
民の言葉を無視し自分たちだけが助かるなんて
民が苦しむ姿を目の前で見せられ気が狂いそうになった
あの家にいては苦しむ民の顔と家族あの人を家畜だと見下す笑い声がこびりついて本当に狂っていただろう
下衆が
【紙がくしゃくしゃに折られている】