■ 七日目?2
家族を思い出したら怒りで力が入りすぎてしまった
忘れよう…少なくとも今は必要ない記憶だ
…そういえばこの島に来た時の便箋に書いてあったな
『"……ですが、望みもあります。
七日ほどに一度、この辺りには船が通ることがあります。
近海を通る彼らに助けを求めることができれば、きっと助かるかもしれません"』
これを書いた者は一体何者だ?
そもそも本当に船なんて来るのか?
この島は現状何も起こっていない 船は船でも難破船すら来ない
帰れるのだろうか、もし帰れても俺は
帰りたくない そんな思いしかないな
…日誌を書いてるうちに落ち着いてきたな
感情を何かにぶつけるのは良いかもしれない
人、以外にな
人にぶつけると拗れるからな
だからこの感情もしまっておくとしよう 貴女よ
名前も知らない方が良いだろう 心の荷物が重くなる
ここにいる人々は優しい、少し変な奴らもいるがうちの世界の貴族達とは全然違う
奴らにもいろいろ事情があるみたいだが…深く立ち入るのは止そう
体調が悪ければ看病していたし腹も減っていれば食料も分けてくれる
だがいらぬ心配をかけたくない
俺みたいな役立たずは鼓舞するしか出来ない
だから今日も 俺は
「ハッハッハ!」